
昔、フィンランドという国で、
こんなことがありました。
フィンランド保健局が、
40?45歳の管理職を対象に、
定期検診、栄養のチェック、運動、
タバコ、アルコール、砂糖の摂取抑制を承知してもらい、
15年間にわたり、
追跡調査を行いました。
これを1グループとしましょう。
同時に同じ年齢、職種の人々を選び、
そちらには何もお願いせず、
ただ定期的に健康調査をして、
両方の比較を行いました。
こちらを2グループと呼びます。
その結果、心臓血管系の病気、高血圧、死亡、自殺、
いずれも一方が少ない、というデータを得ました。
そして、それは当局の意に反して、
何もしていない2グループだったのです。
その結果に驚いた保健局は、
どうして健康的、理想的な生活行動が、
有害な結果に終わったかを考えてみました。
そこで得た結論は、
治療上の、過保護と生体の他律的な管理は、
健康を守ることにならず、
逆に依存、免疫不全、抵抗力の低下をもたらしてしまう、
ということでした。
さらに、医療においても、
個人を保護し、責任を免除することは、
自我の確立を妨げることになり、
結果として不健康な状態を、
もたらすと説明しています。
つまり、人にとって管理されすぎること、
自発性を奪われることは、何にもまして「害」なのです。
マネージャーが部下を管理しすぎることや、
親が子供を管理し過ぎることは、
部下や子供の自発性を奪い、
状況対応能力を低下させます。
マネージャーや親には、
「任せる」技術が、求められているのです。
関心を持ち、会話を交わしつつも、
「必要以上の管理はしない」
「部下や子供の自発的な行動を促す」ことに価値を置いた、
効果的な関わりの持ち方です。