
幼き頃の「父の思い出」
父との忘れられないエピソードがある。
父は電車の運転手をしており、とっても働き
者で私は子供の頃、父と遊んだ記憶があまり
無い。家族旅行は唯一大坂万博に行ったくら
いだ。
そんな父でも夏休みに一度は海水浴に連れ
て行ってくれた。
小学校4年生の夏休みのある日出来事。
父が帰宅後、お昼から海水浴に連れて行っ
てくれると約束をしていた。朝から妹と一緒に
ウキウキ気分。浮き輪を膨らませ。朝からそわ
そわとしていた。
しかし、お昼になっても父は帰ってこない。
電話がなった。母が出た。
おやじの運転する電車とトラックとの正面衝突。
母はオロオロ。
事態を飲み込めない私と妹は海水浴早くいか
なんだら日が暮れるとすねていた。
数時間後、父は手に包帯を巻いて帰ってきた。
そして、約束どおり海水浴に連れて行ってくれた。
そんな父も無事に定年退職になり、ゆっくり過ご
せば良いのに毎日農作業に明け暮れて真っ黒
の顔で笑っている。
働くしか能のない父親だと軽蔑をしていた時も
あった。
あんなに働くばかりで裕福でない家庭を冷や
やかに見ていた時もあった。
でも、いまこの年になっておやじの偉大さがわかる。
おやじが生きていてくれて心から感謝している。
いつまでも元気でいてください。おやじ。
村長