
子供に大人気のアンパンマンの主題歌といえば「アンパンマンのマーチ」だが、実はこの歌には作者であるやなせたかし氏のある想いが込められているということをご存知だろうか?
双子の姉妹歌手「ドリーミング」が歌うアニメ「アンパンマン」の主題歌をみな一度は聞いたことがあるだろう。有名なあの主題歌は名前を「アンパンマンのマーチ」という。実は作詞は作者のやなせたかし氏が担当している。
以下が有名な「アンパンマンのマーチ」の歌詞だ。
1 そうだうれしいんだ 生きるよろこび
たとえ胸の傷がいたんでも
なんのために生まれて なにをして生きるのか
こたえられないなんて そんなのはいやだ!
今を生きることで 熱いこころ燃える
だから君はいくんだ ほほえんで
そうだうれしいんだ 生きるよろこび
たとえ胸の傷がいたんでも
ああアンパンマン やさしい君は
いけ!みんなの夢まもるため
2 なにが君のしあわせ なにをしてよろこぶ
わからないままおわる そんなのはいやだ!
忘れないで夢を こぼさないで涙
だから君はとぶんだ どこまでも
そうだおそれないで みんなのために
愛と勇気だけがともだちさ
ああアンパンマン やさしい君は
いけ!みんなの夢まもるため
時ははやくすぎる 光る星は消える
だから君はいくんだ ほほえんで
そうだうれしいんだ 生きるよろこび
たとえどんな敵があいてでも
ああアンパンマン やさしい君は
いけ!みんなの夢まもるため
歌詞を読んでみて少しアレっと思ったのではないだろうか。そう、アニメで流れているのは2番の歌詞なのだ。確かに読んでみると、1番の歌詞では子供の番組には少しあわないと感じるのも分かる。テレビ局も2番の方が子供用アニメの主題歌としてはより良かったため2番を使用したのだろう。
ここで疑問に思った方もいるのではないだろうか。普通はアニメの歌を作るのならそれらしい歌詞をつけるはずである。しかし、やなせ氏はこんな歌詞をつけた。
それでは、なぜ作者のやなせたかし氏はこんな歌詞にしたのだろうか?
実はこの歌詞は、正義の味方アンパンマンのことを歌っているように思えるが、本当はやなせ氏が弟について書いた歌詞なのだという。やなせ氏の弟は海軍の特攻隊員で、22歳の時に特攻し、他界した。そんな弟について書いたためこんな歌詞になっているのだそうだ。
それを知った上でもう一度歌詞を読んでみると、確かに特攻について書かれたように感じられる部分が多々ある。ある意味アニメで放送されている2番さえもそんな意味を含んでいるところがあるように思える。
アンパンマンのマーチ
作者のやなせ氏はアンパンマンのテーマは、「傷つくことを覚悟しなくては正義は行えないということと、献身と自己犠牲です。」と語ったことがある。やなせ氏は、特攻で日本を守るために死んだ弟を正義のヒーロー・アンパンマンに重ね合わせている部分があったのではないだろうか。
そして、その隠された想いを感じることが出来るのがこのアンパンマンマーチなのかもしれない。