船井幸雄先生へのお礼の言葉
本物研究所の創業者であり、経営コンサルタントの船井幸雄先生が1月20日に亡くなられました。81歳でした。しばらくショックで、亡くなった事実を受け止められませんでしたが、自分なりに有意の人として船井先生の「志」を引き継ぎ善き世の中作りを進めて行こうと考えれるようになりましたので、自分なりに船井先生との関わりと思い出を書きたいと思います。
私は、直接船井先生とお話をしたことはありません。本と講演会での接点ですが本物研究所の代理店という事もあり船井イズムを随所で感じながら過ごさせて頂きました。
さて、船井先生との出会いは私がまだ２０代で人材派遣の仕事を始めたころ従業員が入社しては辞め、面接の繰り返しで自分は人として欠陥があるのかもしれないと悩んでいた時でした。
本屋に行くと「包み込みの発想」というタイトルが目に留まり、サブタイトルに生き方・考え方の知恵〜船井幸雄と書かれていました。さっそく、本を買い求め自分の問題点と照らし合わせながら読んでいくと「商品も人も長所を見付けて包み込む」という文章がありました。
〇 今まで自分は部下を受け入れていただろうか？
〇 部下の悪い所ばかり、出来ない事ばかり見ていなかっただろうか？
〇 社員の話を良く聞いてやっただろうか？
など、自分なりに反省をすることも多々あり、船井先生のおっしゃる長所伸展、プラス発想の考え方を取り入れ人も少しずつ定着するようになり、お客様も増えだし、同時に売り上げも上がって行きました。
つづいて読んだのが「成功のセオリー」という本です
そこには、「運をよくする」が経営者の仕事と書いてありびっくりしました。
経営に「運」と言う言葉が出てくる。大学の経営学には「運」と言う言葉は出てきた記憶はありませんし、曖昧な「運」に頼ることは出来ないと考えていた私は否定しながら読みました。
そして、読み進めて行くと運をよくする３カ条があり、それは「素直」「プラス発想」「勉強好き」と書かれており、船井先生は今も一貫して同じことを言っておられますのでこれは本物かなと思っています。
その後、船井総合研究所のセミナーなどにも参加し、おかげで人材派遣の会社も何とか地元では名前が知れるようになりました。
そして、地域ナンバーワン戦略を取っていた当社は、県外に支店を作るのではなく、業態を増やすことで業務の拡大を考えていました。そんな時に本物研究所に出会いました。これからは「健康」がキーワードだ！私は、早速資料を取り寄せました。
ところが、自分が雇ったものに足元をすくわれ人材派遣の会社を辞めることになりました。私に残ったのは、本物研究所の資料だけでした。人に裏切られ、義理も人情もない世の中、船井先生の包み込みの発想を学ばれた本物研究所の社員さんは優しかった。もし、あのまま人材派遣の会社を辞めたままでヤルことが無かったら私は今のようにプライドを持って生きることは出来なかったと思う。
その後、代理店となった私は初めて「船井幸雄オープンワールド」に参加した。そこでは、私が今まで見たり聞いたりした常識がいい意味で覆され、いかに私が、井の中の蛙だったのかを思い知らされた。経営を極めたい。本物を極めたい。今までの私は、数字を上げれているモノが本物であり、偉いと思っていた。しかし、地球を壊してまで、人を裏切ってまで数字を出すことはヒーローでもプライドを持てることでもない。いわゆる価値観の転換がおきました。
その後、船井先生の「有意の人」の考え方に賛同をして地域のリーダーとしてのプライドを持ち、２１世紀の子供たちに良いものを残せる活動を仕事として約５年間やってきました。船井幸雄先生がなくなった今、私は地域の「有意の人」としてのプライドを持ち続け、多くの人が幸せになる本物情報をこれからも伝え続けて行こうと思っています。
船井幸雄先生の残してくれた財産は多く、自分なりに噛み砕き後進に伝えて行きます。船井幸雄先生本当にご苦労さまでした。安らかにお休みください。
ロハス村 鵜川秀樹
